帰還
今日、任務を終えたロンが遊びに来るといってたが、
あいつがくると全く仕事にならないので、
絶対に来るなと私は釘を打っておいた。
「よう! おっさん 生きてるかぁ~」
それでもやっぱりあいつは、やって来る・・・
「おまえエリア51に行って来たんだって?」
「まぁな 色んな宇宙人見てきたぜ
おっさんにクリソツ顔の宇宙人がホルマリン漬けになってたな^^」
「そうか、俺の顔は宇宙共通ってことで安心したぜ」
「こぶ茶でいいのか?」
「しぶ茶でいい」
他愛もない会話をしながら私はロンにまっ茶を出した。
ロンはそれをすすりながらポケットから取り出したメモリ・ステックをカウンターに置いた。
「頼むぜおっさん」
それを受け取った私は、パソコンデスクに向かい、
ニコラをメッセで呼び出してロンから受け取ったデータを転送した。
ロンはパソコンが苦手で、未だにネットすらやっていない。
だからここに来てこういった作業をいつも私に押し付けてくる。
「送ってやったぞ」
「サンキュウ~ おっさん」
「ところでロン、アドバンって奴知ってるか?」
私はこの前のあの男の事がもう少し詳しく知りたくてロンに訪ねてみた。
「ああ、とても良く知ってるな」
「どういう奴だ?」
「Destiny部隊の隊長だ」
「Destiny部隊の隊長はおまえじゃなかったか?」
「知らなかったのか、おっさん。おれ去年でDestiny引退したんだぜ^^
そんでアドバンが俺の後継者ってとこだ、なかなかやるぜ、あいつ
まぁ~俺様ほどじゃないけどな」
「そうか引退したのか 無茶苦茶やってたからな、おまえは」
「どこがよぉー」
「北朝鮮に潜入してた時、
日本に向けてテポドン打ち込んだの
おまえさんじゃなかったっけ?」
「ああ~・・・あれは違うぜ。あれは北朝鮮のテポドンが
どれ位の射程距離を持ってるか試しただけだ^^
俺はニコラの指示に従って操作しただけだ」
「お前に操作させた事をニコラは随分と反省してたみたいだが
、、、、そのニコラがお疲れさんだってよ」
転送したロンのデータに目を通したニコラがメッセを通して私達にとんでもない事実を語りだした。
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※ このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり
実在する国家・団体・企業・HP・個人等とは一切関係ありません。