ギターを手に取ったキングはマリーに合図をだし、
マリーが軽やかにバイオリンを奏で出した。
(※ こちらの曲を聴きながらお楽しみください)
日頃ロックしか聞きなれていない連中にとってバイオリンの音色や
軽快なカントリーのリズムが凄く新鮮に感じられた。
なによりもスピード・キングの迫力ある歌声というか、
説得力のある歌声が
若者達の耳を引きつけ
ライブハウス内は今までとは違った雰囲気で盛り上がった。
ニーナは施設の孤児では無いが、
施設出身のバンドのメンバーから誘われてバンドに入った。
彼女自身は母子家庭で母親に育てられた。
幼い時に母親が離婚し彼女は父親の顔すらろくに覚えていない。
ニーナはこの日、何故だか無性に心が躍った。
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※ このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり
実在する国家・団体・企業・HP・個人等とは一切関係ありません。