パンナム機爆破事件
1988年12月21日
パンアメリカン航空103便は西ドイツ(当時)からイギリス・ロンドンを経由し
ニューヨークに向かうフライトプランであった。
ヒースロー空港を離陸してから40分後の現地時間の午後7時ごろ、
スコットランド地方ロッカビー村上空を飛行中の103便の
前部貨物室に搭載されていた貨物コンテナが爆発空中分解し機体の残骸が
ロッカビー村居住区に落下し民家を巻き込んで大爆発し大きな陥没跡を残した。
その結果、同機に搭乗していた乗員16名、乗客243名全員と、巻き添えになった
住民11名の計270名が死亡した。
爆発の原因は爆弾の爆発によるもので、
機内に貨物として積み込まれていたスーツケースの中に隠されていた。
中にはラジカセが入っていたが、
実際はセムテックスと呼ばれるプラスチック爆薬を用いた時限爆弾になっており、
犯人が偽装して積み込んだ物と判明。
犯行に及んだ二人はリビアの情報機関に所属しており、
アメリカによる1986年4月15日のリビア爆撃に対する報復として
リビア政府の関与の下で実行されたテロ事件であった。
その巻き添えになったロッカビー村の住民の中に、
幼い少女を一人残し事故の犠牲となった若い夫婦がいた。
身寄りのなかった少女は、
その事件を調査していたCIA調査官に引き取られ彼の元で育てられた。
事故当時、3歳だった少女は今年21歳となり、
その不運な過去を全く感じさせない明るく活発な女性へと成長した。
彼女の名をマリー・ガーランドという。
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※ このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。
ストーリーはフィクションであり
実在する国家・団体・企業・HP・個人等とは一切関係ありません。