【File No.8】フィナーレ

フィナーレ

 

ニーナが住む小さな街では、都会のような遊楽施設や繁華街などもなく、

刺激的な要素があまりにも乏しい。

 

今回のコンサートの話は、街中の若者達の心を刺激し、

コンサート会場となっている街外れの牧場の平原には若者達がこぞって集ってきていた。

 

孤児施設の子供達も、ライブ・コンサートというものが如何なる物なのか、

目を輝かせて特等席で、今か今かと期待に胸弾ませていた。

 

たむろしてタバコを吹かしている不良達が、

 

「本当に今日ここでコンサートがあるのか?」

 

「ステージなんてどこにもねぇじゃないか」

 

「一杯食わされたか?」

 

「牛の乳でも搾らされるんじゃねぇのか?」

 

などとぼやきはじめていた。

 

そこにハマーのFORDが大きなトレーラーを牽引してやってきた。

会場に横づけされたそのトレーラーが電動で開いた。

 

すると、トレーラーの特設ステージにスタンバイした

ニーナ引き入るサンライズ・クイーンのメンバーがノリノリのロックをぶち噛ました。

 

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※ このストーリーは個人の趣味レベルで創作を楽しんでおります。

ストーリーはフィクションであり

実在する国家・団体・企業・HP・個人等とは一切関係ありません。